amazonで商品が1個も売れない?原因とコツを解説

amazonで物が売れないとご相談をいただく際に「amazon全体の売上が落ちているんじゃないか?」と聞かれることもあります。

ですがamazonは月間利用者数5000万人。コロナ化の2020年も売上高は年間40兆円を超えて前年比140%を達成するなど、落ちるどころか今でも成長を続けています。

ただamazonに出品する事業者も増え続け、競争が激化しているのも事実です。

今回はよくご相談を受ける内容をもとに、amazonで物が売れない原因と対策を解説していきます。

目次

amazonで商品が売れない原因

まずはamazonで物が売れない原因を4つピックアップして紹介していきます。

需要のない商品を売っている

売れない原因で意外と多いのが、出品する商品がamazonで需要があるか事前に調べていないこと。

いくら流通額が大きなamazonでも、人気のない商品であれば売れないのも当然です。

また売れているジャンルの商品であっても、市場価値からズレた価格で販売していてはこれも売れにくいでしょう。

こうしたことを防ぐためには、過去のamazonでの販売数や価格が分かるチェックツールを使うのがおすすめです。

新規商品の場合でも、同じジャンルの商品の履歴を追えば傾向は掴めます。需要や適性価格を知るためにも事前にリサーチをしておきましょう。

新規出品者は売りにくい

まだ1件も評価のない販売者アカウントには「新規出品者」のタグが付く

amazonでは商品だけでなく販売者自身も評価されますが、まだ1件も評価されていないアカウントには「新規出品者」のタグが付いてしまいます。

誰でも最初は新規なので仕方がないとはいえ、ユーザーからすれば評価数の多い販売者のほうが好感度は高く、売れやすいです。

またamazonでの販売詐欺も最近は多く見られるので、専門家が評価のない新規出品者からは購入しないよう注意喚起するなど、以前より販売元の信頼性もチェックされるようになってきました。

1件でも評価されると「新規出品者」のタグは消える

写真のように1件でも評価されると「新規出品者」のタグは消えるので、できるだけ早くレビューをもらえるよう努力しましょう。

ただし件数が少ない時期の低評価に注意。例えば1件目のレビューが悪いといきなり「低評価」と表示されてしまうので、数が少ないうちこそ高評価をもらえるよう意識しましょう。

売れやすい時期・売れにくい時期を知る

1年のサイクルの中では、物が売れやすい時期と売れにくい時期があります。

物が売れやすい時期
  • 1月:お正月や初売り
  • 3月:企業の決算セール、新学期の準備
  • 4月:新生活シーズン
  • 7月:夏のボーナス
  • 12月:冬のボーナス、クリスマス、年末セール

上記以外の月。例えば年末〜年始でお金を使い過ぎたあとの2月は財布のヒモが固くなりがちなので、物は売れにくい時期です。

他にも夏の扇風機や冬のヒーター、年末のカニなど売れる季節が限定される商品もあります。

そういった1年の購買意欲の流れと自社商品の季節性を把握しておけば、売れない時期があっても悩まずに済みます。

次の繁忙期に向けた準備の時間と捉えることができるでしょう。

過去に売れていたのに売れなくなる

「先月まで売れていた商品が売れなくなった」という相談も多くいただきますが、原因は大きく分けて4つあります。

売れていた商品が売れなくなる原因
  • 価格改定をしていない(より安く売る販売者が出てきた)
  • 単純に売れない時期
  • 悪いレビューが増えている
  • カートボックスが取れなくなった

特に4つ目のカートボックスを取ることがamazonで売上を伸ばす大きな要因なので、次の項目で詳しく解説します。

amazonで商品を売るコツ

ここからはamazonで売上を伸ばすための具体的な対策について解説していきます。

カートボックスを取る

Amazonではカートボックスを取ることが重要

amazonでは複数の出品者がいたとしても同じ商品なら販売ページは1つです。

その販売ページで「カートに入れる」「今すぐ買う」を押した際に購入される出品者になること。これをカートボックスを取と言います。(上の画像ではamazonがカートボックスを取っている)

画面の右下を見るとその他の出品者から購入するボタンもあります。しかしユーザーはそこまでチェックせずにカートに入れることが多いため、amazonではカートボックスを取ることがとても重要です。

最安値=カートボックスが取れるわけではない

カートボックスを決める要因は価格だけではありません。(上の写真でも最安値の出品者がカートボックスを取れていないことが分かる)

カートボックスを決める要因
  • 出品形態が大口出品
  • 価格
  • 配送内容
  • カスタマーサービスの質
  • 在庫状況(常に在庫があるか)

以上を徹底しても相対評価のため、カートボックスを取れないことも多々あります。

そんな時はサンプルやオリジナル商品などを組み合わせることで単品ではない別商品を作り、新しい販売ページでカートボックスを取る。といった戦略も考えられます。

プライムマークをつける

プライム会員であれば配送の無料特典などが受けられるため、amazonで売上を伸ばしたいならプライムマークをつけることはほぼ必須です。

プライムマークをつける方法は2つあります。

1つはamazonの倉庫に商品を送り、売れたらamazonが発送してくれる「FBA」というシステムを利用する方法。

もう1つは自社で出荷をしてもプライムマークがつく「マケプレプライム」という仕組みを利用する方法です。

マケプレプライムはFBAと違って手数料が必要ない代わりに厳しい審査があります。どちらを利用するかはよく検討しましょう。

SEO・amazon内検索の対策をする

Googleで検索した際に商品ページを上位表示させるSEO対策や、amazon内検索の対策にはキーワードを最適化するのが基本です。

例えば「椅子」「チェアー」など、同じ意味で呼び方が違う言葉はどちらもタイトルに入れたり。

「スマホケース・メンズ・手帳型」など商品と一緒に検索されるキーワード(複合キーワード)を調べ、販売ページの中に自然に盛り込んだりします。

本格的なSEO対策にはリサーチと経験が必要なので、できればプロの意見も参考にページを作り込んでいきましょう。

amazon広告を活用する

検索結果に自然に表示されるスポンサープロダクト広告

写真のような「スポンサープロダクト広告」はクリックされるごとに広告費が発生します。

ですが検索結果に自然と表示されるので、ユーザーにとっては広告と普通の商品との差がなく、売上につながりやすいです。

最近では自社のページに他社の広告を載せないための「ディフェンス広告」や、逆に他社のページに自社の広告を載せる「オフェンス広告」なども出てきました。

出稿の方法もおまかせの「オート」と自分で細かく設定する「マニュアル」があります。

それらを使いこなしていく必要があるため、amazon広告はプロの運用者が競い合う場所になりつつあります。

まとめ

amazonで売れない原因と対策を解説してきましたが、自分たちだけでは対応できない項目もあったかもしれません。

ですがそういった難しい施策こそ他社と差が出るポイントでもあります。

特にキーワード対策や広告の設定は専門の知識が欠かせないため、当社のような外部の運用支援サービスもうまく活用しつつ、さらに売上を伸ばしてもらえればと思います。

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